[ブックレビュー]“ちょっとしたコツ”で身につく英語力

幻冬舎
詳細:単行本 / 231ページ / 幻冬舎 / 価格:1365円 / 著者:小熊 弥生 / 外形寸法 (H×W×D):18.8cm × 12.8cm × 2.2cm / 重量:0.3 kg
内容:本書は、通訳者として活躍中の著者が、通訳になるまでに実行した数々の英語学習法の中から、実践的な英語を身につけるための方法を伝授する。
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 何のために英語を学ぶのか、どのレベルの英語力を身につけたいのか、こうした問いに即答できる人ほど、英語力が人一倍速くレベルアップする。さらに、「時間がない」「お金がない」といった制約がある人ほど、それがマイナス要因とはなっていないようだ。本書の著者がそれを証明している。

 「TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール」(出版:幻冬舎)は、通訳者として活躍中の著者が、通訳になるまでに実行した数々の英語学習法の中から、実践的な英語を身につけるための方法を伝授する。

 本書で述べられている学習法は、決して「短期間で楽に」学べるものではない。通訳を目指した著者の勉強法は、むしろ、ある程度の期間を必要とする過酷なものだと思える。しかし、実際に集中力とモチベーションを保ちながら「通訳になる」という目的を達成した学習法には説得力がある。

 また、自分の学習計画を立てるために、第5章の学習プログラムの作成方法が役に立つ。学習目的とライフスタイルに応じて、効果的な学習プランを立ててられる。「学習プランを見てモチベーションが上がるか」を判断基準として問いかけているのは面白い。モチベーションが上がらなければ、英語学習に不可欠の「継続」が難しくなるからだ。

 本書からは、英語学習の方法のみならず、「今度こそ、英語を使えるようになろう」とやる気とパワーも与えられる。

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