顧客の信頼回復に苦戦するオンラインビデオレンタルサービスのNetflixは、第4四半期の決算報告で、全世界での売り上げが前年同期比47%増の8億7600万ドルだったと報告した。
この売上高はアナリストの予想に沿ったものだが、一方で純利益は前年同期から13%減少した。純利益は4100万ドル(1株あたり73セント)だったとNetflixは報告している。ウォール街の事前予想は控えめで、売り上げ8億5700万ドル、1株あたり利益が54セントというものだった。
2011年に行われた突然の大幅値上げの一件について、顧客がこれを水に流した兆しが見えているかどうかという問題については、まだ結論は出ていない。この四半期末時点の全世界の会員数をアナリストは2610万人と予想していたが、Netflixの報告では2625万人だった。
米国内では、ストリーミングの会員数が22万人増の2160万人だったが、DVDレンタルの会員数は270万人以上も減少した。一方、米国外の会員数は38万人増の186万人に達し、米国における顧客減少をいくらかは埋め合わせることができた。
第3四半期は値上げへの反発で登録者数が珍しく減少したNetflixだったが、第4四半期ではこれが再び増加に転じており、これは良いニュースと言える。しかし悪いニュースとして、2012年度第1四半期について同社はDVDレンタルの会員数がさらに150万人以上減少するとの見込みを示している。
映画DVDはストリーミング事業より利益率が良いため、DVDレンタル会員の減少はNetflixの損益に悪影響を与える。トップクラスの映画やテレビ番組のライセンス料は高く、今後もさらなる上昇が予想されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス