Netflixの最高経営責任者(CEO)であるReed Hastings氏は米国時間9月18日、同社サービス利用料の値上げの仕方について陳謝した。同社は7月、利用料を値上げしたが、それによりサービス加入者の間で不満を生じ、サービスを解約する利用者が出たり、株価が低下したりするなどの問題を招いていた。またHastings氏は同日、Netflixのサービスを2つに分割することも発表した。1つは、ストリーミング配信サービスのNetflix、もう1つはDVD郵送サービスの「Qwikster」である。
Hastings氏は18日夜、ブログ投稿で「失敗をしてしまった」と述べた。「過去2カ月間のフィードバックから、DVDとストリーミンングの切り分け、そして、価格変更の発表方法において、われわれが配慮と謙虚さを欠いていると多くの会員が感じていることが明らかになった。これは、われわれの意図と異なることは明らかで、ここにお詫びしたい」(Hastings氏)
このブログ投稿でHastings氏は、自身が「傲慢になって」しまい、顧客との適切な対話を怠ったと述べるとともに、価格変更の理由を述べた。DVDの郵送とストリーミングを別々に請求するのは、これら2つの送付システムが全く異なる事業で成り立っており、運営上の要件も全く異なるためであるという。そのため、Qwiksterを新たに立ち上げるという。Hastings氏は、Netflixが将来、ストリーミング事業を主力に据えようとした場合、DVD事業に足を引っ張られるリスクがあったと述べた。
Qwiksterは、新しいブランドとして独自の組織とウェブサイトを持つことになるが、NetflixのDVD郵送サービスと同じサービスを提供するとHastings氏は述べている。ただし、Qwiksterは、「Wii」「PlayStation 3」「Xbox 360」用タイトルのレンタルを可能にするコンピュータゲームアップグレードを提供するという。
NetflixのDVDサービスに12年間従事し、過去4年にわたって同サービスを率いているAndy Rendich氏がQwiksterの指揮を執る。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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