レコード会社は、音楽ファンがサービス利用に料金を支払うことを希望している。そうしたファンが協力してくれるかどうかは全く別の問題だが、Spotifyはかなり良い宣伝をしてきたようだ。同社は最近、有料ユーザーが全世界で250万人に達し、最大のサブスクリプションサービスとなったことを発表している。Spotifyの新しいアプリケーションプラットフォームは、11月末の発表時にはそれほど鮮烈な印象を与えなかったものの、同社の責任者らによれば、これは始まりに過ぎないという。また、AppleやGoogle、AmazonといったSpotifyの最大の競合企業の中で、同じように開発者の創造性をうまく活用できる立場にある企業はないと述べている。
また2012年には、携帯電話と音楽の融合がさらに進むだろう。音楽のサブスクリプション料金を携帯電話の請求書に含めることで、消費者が毎月の決済のことを考えなくてもいいようにする考えだ。
そうした契約は既にある。この分野のパイオニア的企業の1つであるRhapsodyは8月、MetroPCS Communicationsと契約を結び、MetroPCSの月額60ドルの料金プランに加入している「Android」搭載端末が、「Rhapsody Unlimited Music」サービスにアクセスできるようになったことを発表している。
そうした流れがあったとしても、音楽サブスクリプションにはプレーヤーが多すぎるため、今後整理が進んでいく。例えばBest Buyは10月、「Napster」サービス(合法のもの)をRhapsodyに売却した。RdioやMOG、その他複数のプレーヤーは、広く採用されていかなければ、どこまで頑張り通せるだろうか。
映画スタジオやレコード会社、ソフトウェア会社による著作権侵害防止の戦いについては、2011年にSOPA法案が何らかの形で通過するだろう。また米国政府は、「Megaupload」や「Rapidshare」のようなサイトを追いつめていくと考えられる。巨大エンターテインメント企業は、著作権侵害行為を阻止できないことに気付いている。しかしその一方で、合法的なコンテンツ購入よりも著作権侵害行為の方が不便になるような、多数の障害を作り出すことは可能なことも理解している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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