サムスンは世界最大のハンドセットメーカーの座に向けて順調に歩を進めているようだ。
サムスンは現地時間12月12日、韓国の新聞社である朝鮮日報に対して、「11月下旬」の時点で3億台の携帯電話を販売し、年末まで1カ月以上を残して2010年の販売台数である2億8000万台を上回ったと述べた。サムスンによると、ハンドセットの販売台数を平均すると1秒あたり9台、1日あたり約82万台になるという。同社は1988年以降、全世界で16億台のハンドセットを販売している。
同様に今回の記録達成を報じたReutersによれば、サムスンのモバイルコミュニケーションビジネスの責任者を務めるJK Shin氏は報道陣に対し、「われわれは2012年になってもこの成功が持続することを楽しみにしている」と話したという。
販売台数が3億台に達し(この大台を突破したのはサムスンの歴史上初めて)、販売増が見込めるホリデーショッピングシーズンが控えていることを考えると、サムスンは世界最大のハンドセットメーカーであるNokiaに肉薄するかもしれない。Nokiaは2010年、全世界で4億5000万台のハンドセットを販売したが、2011年は「Symbian」の衰退によって販売台数が減少するというのが大方の予想だ。ただし、Nokiaは2011年になって通年の販売台数予測の提供を止めたため、同社の現時点での販売台数は不明だ。
しかし、それらの企業がモバイルデバイス市場の覇権をめぐって激しく争う中で、最も多くの注目を集めているのは利益の大きいスマートフォン市場だ。そしてその分野においても、サムスンは好調である。
調査会社のIDCが11月に発表した調査結果によると、サムスンの第3四半期における全世界出荷台数は2360万台で、これは20%の市場シェアに相当するという。一方、1710万台を販売したAppleの市場シェアは14.5%だった。2010年第3四半期、Appleの市場シェアは17%で、サムスンはわずか8.8%だった。2010年から2011年の間に、サムスンのスマートフォン出荷数は223.3%増加した。
IDCのモバイルフォンテクノロジおよびトレンドチームのシニアリサーチアナリストであるRamon Llamas氏は11月、声明で「サムスンがリーダーの立場まで上りつめることができたのは、広範で奥の深い製品ポートフォリオを揃えたことが直接的な原因だ。2010年に最初の『Galaxy』デバイスをローンチして以降、同社は積極的にラインアップを拡大および刷新し、最新の革新や最も人気の高い機能を取り入れてきた」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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