Microsoftは米国時間12月6日、「Xbox」コンソールに対するアップデートをリリースする予定である。同アップデートは、ゲームをしたいときだけでなく、テレビのスイッチを入れるときにも、ユーザーがXboxを起動するようになることを目的としている。
ほとんどのユーザーが大きく刷新されたインターフェースに気付き、一部のユーザーは高度な音声認識制御をうまく利用するだろうが、今回のアップデートの真の意味は、ソフトウェア大手のMicrosoftがテレビエンターテインメント体験の中心に自らを置いた点にある。Microsoftは、世界中の40ものコンテンツプロバイダーと提携し、Xboxで提供されるライブおよびオンデマンドコンテンツの量を大幅に増加した。
Microsoftは、今後1カ月に米国においてVerizonのFios TV、ESPN、SyfyチャネルなどのコンテンツをXboxに追加する予定である。2012年には、HBO GoとComcastのXfinity on Demandが米国の顧客向けに提供開始される。パートナー企業によるコンテンツの多くは、Xbox Live Gold Membershipを購入する顧客のみに提供される。
Microsoftは、米国外のXboxにも新しい番組を追加する予定である。カナダの顧客向けには、Rogers Media、Maple Leaf Sports、TMZなどのコンテンツが提供される予定である。また、欧州、オーストラリア、アジアでも新しい番組が提供開始される予定。
今回の最新版Xboxソフトウェアは、Microsoftが2011年春にE3で初めて披露しており、「Video Marketplace」や「My Xbox」などのハブを選択するためにユーザーが上下にスクロールするインターフェースが取り除かれている。ユーザーは、ハブを選択した後、右へと移動して特定のコンテンツを選択することによって、各トピックの詳細を参照することができるようになっていた。
Microsoftは、ユーザーインターフェースはMetroインターフェースに置き換えている。同インターフェースは、「Windows Phone 7」で初めて披露され、2012年に登場が予測されているWindows 8でも使われる予定だ。XboxでのMetroインターフェースは、ビデオ、ゲーム、ソーシャルなどのコンテンツハブとして使われ、画面上に水平方向に並べられている。ハブを選ぶと、Metroインターフェース調の枠が表示される。各枠には、最近プレーしたゲームやオンデマンドで提供される人気映画などのコンテンツが表示される。
またMicrosoftは、「Kinect」センサを使用するユーザー向けにコンソールの音声制御機能を強化した。ユーザーは音声によってハブからハブへと移動し、タイトルを読み上げることによってゲームや映画などの項目を選択することができるようになった。
ユーザーはXboxにおいて、「Bing」を使用して音声でコンテンツを検索することもできる。同機能を実行するには、単語を正しい順序で読み上げる必要がある。例えば、「30 ROCK/サーティー・ロック」のエピソードを視聴するには、「Xbox、Bing、30 Rock」と言えば、タイトルに「30 Rock」を含むすべての項目がコンソールに表示される。
Bingの検索結果には、Microsoftのパートナーからのコンテンツも表示される。これは、コンテンツを求めて、多種多様なサービスの中を検索し続けなくてもよいようにすることを目的としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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