ソフトウェア大手のMicrosoftがゲーム機「Xbox」でケーブルテレビコンテンツを視聴できるようにする計画だといううわさはかなり以前から流れていたが、2011年のクリスマスシーズンにそれが現実となる。
Microsoftは米国時間10月5日午前、Comcast、Verizon、HBOなど米国内の40社近くのテレビコンテンツ事業者が、「Xbox Live」上で番組を提供開始する予定であると発表した。また同社は、英国、スペイン、カナダ、メキシコ、ドイツ、およびイタリアの事業者とも提携済みである。
MicrosoftのInteractive Entertainment Business担当プレジデントDon Mattrick氏は声明で、「5日の発表は、ユーザーが求め、大切な人と共有でき、簡単に利用できるありとあらゆるエンターテインメントを提供するというわれわれのビジョンの実現に向けた大きな一歩である」と述べた。
Microsoftは、2011年6月にロサンゼルスで開催されたElectronic Entertainment Expoにおいて初めて、Xboxでのケーブルテレビ番組視聴の可能性について言及した。同社は当時、ユーザーがゲーム機でゲームをする以外に、映画やテレビ番組も視聴できるような提携に向けて取り組んでいると述べていた。
それは、Microsoftが10年前にビデオゲーム機事業に初めて参入して以来、Xboxの展望として掲げ続けてきたものであった。ゲーム機の中心は常に、ゲームであった。しかし、Xboxに対する同社のビジョンは、リビングルームに同社ソフトウェアを進出させるための戦略的な足がかりとすることであった。Xbox上で映像番組が提供されれば、Microsoftがユーザーに対し、ゲームだけでなくリビングルームにおけるすべてのエンターテインメント用にXboxを利用するように促すための理由が1つ増えることになる。
5日に発表された新しい番組は無料ではない。例えば「HBO GO」の番組を視聴するには、HBOにも加入する必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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