Microsoftの元幹部であるNathan Myhrvold氏が設立し、特許の取得を専門に扱うことで物議を醸しているIntellectual Venturesが、Motorola Mobilityを特許侵害で提訴している。
この訴訟は米国時間10月6日にデラウェア地区の米連邦地方裁判所に提訴されたもので、訴状では、Motorola MobilityがIntellectual Venturesとのライセンス契約に署名することを拒否しており、したがってIntellectual Venturesが多岐にわたる技術に関して保有する複数の特許を侵害していると主張している。こうした技術の中には、「ファイル転送システム」に関するものや、「照明機器および機器を構成する画像投影装置」に関するものが含まれるという。Intellectual Venturesはまた、「取り外し可能な携帯端末で持ち運びできる中央処理装置を搭載するポータブルコンピュータ、コミュニケーション、およびエンターテインメント機器」について同社が保有する特許をMotorola Mobilityが侵害している疑いがあると主張している。
この訴訟については、All Things Digitalが最初に報じた。
Intellectual Venturesはこれまで、数多くの特許侵害訴訟を起こしている。2010年12月には、セキュリティ、メモリ、チップ業界の9社に対して3件の訴訟を起こした。
提訴する相手企業と異なり、Intellectual Venturesは実際に製品を開発していない。代わりに同社は特許を取得して、それらをベンダー各社にライセンス供与している。Intellectual VenturesはMotorola Mobilityに対する訴状の中で、現在3万5000件以上の特許を保有していると述べている。全体として、Intellectual Venturesは保有する特許に4億ドルを費やし、ライセンス料で20億ドル以上を稼ぎ出している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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