Googleの快進撃は誰もが認めるところだ。市場調査会社のNPD Groupによれば、第2四半期に米国で販売されたスマートフォンの半分以上をAndroid搭載電話機が占め、このGoogle製OSは他のモバイルプラットフォームを圧倒したという。AppleのiPhoneの市場シェアは、わずかな上昇にとどまり、29%だった。
流通を拡大することで、Appleはさらなる成長を遂げられるかもしれない。今回初めて、Verizon Wireless、AT&T、Sprint Nextelという米国の主要キャリア3社がこの新製品を扱うこととなる。AT&TはiPhone 4を2010年7月の発売以来扱っており、一方のVerizon WirelessはAT&Tによる独占を終わらせて、2011年2月に自社バージョンのiPhone 4を発売した。
各キャリアはiPhone購入時の顧客の選択肢となるよう、すでに水面下で動いていた。
Verizon Wirelessの最高マーケティング責任者(CMO)であるMarni Walden氏は声明で「ネットワークが重要となる。そして、iPhone 4Sは各キャリアで変わりなく映るかもしれないが、信頼性を求める顧客はVerizon Wireless版iPhone 4Sを選択してくれる」と語っている。
一方、AT&Tはネットサーフィンと通話が同時に可能という同社版端末の機能を再びアピールし、より高速なHSPA+接続を提供する唯一のキャリアであると述べた。さらに、無料のiPhone 3GSの提供など、関連オプションの豊富さを強調した。
そしてSprint Nextelは、この輪に加わったことを素直に喜んでいた。
「今回の発表に名を連ねたことを非常に喜ばしく思う」と同社の広報担当であるMichelle Leff Mermelstein氏は語っている。
新たなキャリアの参入、そして低価格のiPhoneへの期待もあって、アナリストはAppleの売り上げを楽観的に予測している。発表に先立ち、Janney Capital MarketsのアナリストであるBill Choi氏は、Appleは2011年に8400万台、2012年に1億700万台の携帯電話を販売すると予想した。
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