予想されていたとおり、Appleは米国時間10月4日、「iPhone 4S」を発表した。iPhone 4Sは、デザインは「iPhone 4」に似ているものの、より高速なデュアルコアCPUプロセッサ「A5」や8メガピクセルカメラの搭載や、HSPA+のサポートなど、パフォーマンスを向上させるための改良がいくつか加えられている。また、iPhone 4Sはデュアルモードのワールドフォンで、新しいアンテナシステムの搭載によって通話品質が改善されているはずだとAppleは述べている。
新しいA5プロセッサの搭載により、iPhone 4SはiPhone 4よりも2倍高速で、グラフィックス性能は7倍高速になる見込みだとAppleは述べている。同社によると、プロセッサの性能は高くなっているが、iPhone 4Sにおいて3Gでの連続通話時間は8時間、2Gでは14時間、3Gでの連続インターネット利用時間は6時間、Wi-Fiでは9時間、動画再生は10時間、音楽再生は40時間になる見込みだという。
8メガピクセルにアップグレードされたカメラには、自動フォーカス、フラッシュ、裏面照射型CMOSセンサが搭載されている。前機種のカメラよりも33%高速に動作し、ハイブリッドIRフィルタによって色精度が改善されている。A5プロセッサにはイメージプロセッサも内蔵されており、顔認識機能が追加され、自動ホワイトバランス調整機能が26%改善されている。
内部はいろいろと変更されているものの、iPhone 4SのデザインがiPhone 4とあまり変わらないことにがっかりした人もいるかもしれない。iPhone 4Sは、iPhone 4と同様に、前面と背面がガラスで、3.5インチのRetinaディスプレイを搭載している。しかし、アンテナシステムは再設計されており、それによって通話品質が向上しているはずである。またiPhone 4Sは、HSPA+のサポートによって理論的には下り14.4Mbps、上り5.8Mbpsのスピートを実現し、デュアルバンド技術(GSM/CDMA)によって国際ローミング機能を実現している。
米国においてiPhone 4Sは、10月7日から予約注文受付が開始され、10月14日にAT&T、Verizon、およびSprintから発売される予定である。色はブラックとホワイトの2色で、価格は16Gバイト版で199ドルから、32Gバイト版で299ドルから、64Gバイト版で399ドルからとなる予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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