中国移動(チャイナモバイル)は現地時間8月18日、同社の「TD-SCDMA」(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)専用ネットワークで「iPhone」を利用できるようにするためAppleと協議していることを認めた。ただし、まだ合意には至っていないという。
Reutersが報じたところによると、チャイナモバイルの会長を務める王建宙(Wang Jianzhou)氏は決算発表後の記者会見で、カスタマイズしたバージョンのiPhoneをチャイナモバイルで利用できるよう、Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏と実際に会って話し合ったことを明らかにしたという。
「わたしはすでに何回かSteve Jobs氏と会ったが、まだ合意に至っていない。唯一言えるのは、できる限り早く合意に達することがチャイナモバイルとAppleの共通の願いだということだ」と、王氏は述べた。
合意が成立した場合、おそらくAppleはチャイナモバイルのTD-SCDMAネットワークに接続できる特別バージョンのiPhoneハードウェアを製造する必要が出てくる。同ネットワークの3G信号は、現在Appleが他の通信事業者に出荷しているバージョンのiPhoneに対応していないため、現行のiPhoneでは低速な2G接続を利用するしかないからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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