Appleは現地時間10月30日、同社スマートフォン「iPhone」の販売を世界最大の携帯電話市場である中国で正式に開始した。
中国において、初代iPhoneが米国で登場した時のような騒ぎは発生しなかった。しかし、それでも一部の人たちが、発売数時間前からいくつかの場所において、iPhoneでは恒例になっている行列に加わるという栄誉を授かることができた。雨と寒空の下、数百名が列に並んだ。Appleのパートナーである中国聯通(China Unicom)から最初にiPhoneを渡されたのはZhi Xianzhongさんで、7時間40分並んだと中国日報は伝えている。
予想された通り、中国の通信事業者として2番目の規模を持つChina Unicomは、Appleとの3年契約により、2種類のiPhoneを販売した。しかし、価格が販売促進の妨げになる可能性がある。価格は8Gバイト3Gモデルの4999元(約732ドル)から32Gバイト3GSの6999元(約1025ドル)までとなっている。
中国では、より安価なグレーマーケットのiPhoneモデルを地元電器店で入手でき、他のマーケットから仕入れることもできる。また、障害となりそうな要素は価格だけではない。中国政府の規制により、中国のiPhoneは、重要な機能であるWi-Fi機能がない。報道によると、China Unicomとしては、Wi-Fi利用可能なiPhoneを数カ月以内に投入することを希望しているという。
China Unicomは、iPhoneの販売を285都市で開始した。同社では、3年間で500万台の販売を見込んでいると、中国の報道では伝えている。ただし、同社では、この数字を認めていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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