中国における3大ワイヤレス通信事業者の1つに数えられる中国聯通(China Unicom)は、独自のモバイルOSを投入し、同国でAppleの「iPhone」およびGoogleの「Android」と真っ向勝負する構えだ。
The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間2月28日、中国移動通信(China Mobile)および中国電信(China Telecom)と競合する3Gワイヤレスネットワークを構築しているChina Unicomが、新たなモバイルOSブランド「Wophone」を開発していることを報じた。
この新OSはLinuxベースで、モバイル端末やタブレット向けだという。Wophone搭載端末の開発を計画している企業の中には、中国の中興通訊(ZTE)、華為技術(Huawei Technologies)、TCL集団が含まれるようだ。また、China Unicomの親会社である中国聨合網絡通信集団(China United Network Communications Group)は現地時間2月28日の声明で、韓国のサムスン電子、米国を拠点とするMotorola Mobility、および台湾のHTCも、この新OSを搭載した端末を開発中だと述べた。
同社はこの声明の中で新OSについて、3Gワイヤレス対応機器の開発を速め、これらの機器をより迅速に市場に投入する助けになることを期待していると述べた。これが重要なのは、中国では3Gワイヤレス市場が過熱の一途をたどっており、大手通信事業者各社が3G新規契約者の獲得をめぐってしのぎを削っているためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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