Schwarzhoff氏は、そうしたメンタリティの一部で中心になっているのは、Appleが選び抜いたクラウド機能だけを提供しているのに対して、Amazonの多数のWebサービスは一から作り上げるように設計されていることだと示唆した。
「Amazonが基本的にすべてを構築することを求めているのとは異なっており、その前提となっているのは、AppleのiCloudサービスでは、自分のアプリケーションにより集中し、同期をとることや、クラウドの接続性はあまり気にしなくて良いことだ。iCloudは、ほかの企業のどんなサービスよりも、データや文書の蓄積が容易である。つまり何よりもまず使いやすく、開発がしやすいことが、そうした関心の高さの理由としてある」(Schwarzhoff氏)
このように注目度の高いiCloudだが、開発者が関心があると答えたiOS 5の機能では、2位となった。iCloudを上回ったのは、改良された通知機能だ。これはAppleが2009年に「iOS 3」の一部として導入したシステムに代わるものだ。
この調査でもう1つ肝心な点は、エンタープライズ分野での「勝利」に関して、AppleがGoogleやMicrosoft、Research In Motion(RIM)、Hewlett-Packard(HP)のような企業と肩を並べることを、開発者が期待している点だ。この調査では、どのモバイルOSが主導権を握るかという質問に対して、AppleのiOSとGoogleの「Android」という回答がともに44%となった。Microsoftの「Windows Phone」プラットフォームは7%、RIMの「BlackBerry」とHPの「webOS」はそれぞれ4%と2%だった。
調査の別の部分では、そうしたプラットフォームにはエンタープライズモビリティの点で実際にどのような違いがあるかについて詳しく聞いている。Googleについては、市場シェアで一番になると考えている開発者が最も多かった。一方Appleは、大企業に対して「一般消費者向けの」エクスペリエンスをもたらすとされている。
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