投資銀行Piper Jaffrayのアナリスト、Gene Munster氏が米国時間8月1日に発表したレポートによると、「iPhone 5」に対する累積需要があるため、この新iPhoneによってAppleの市場シェアが2倍になる可能性があるという。
Munster氏は携帯電話ユーザー216人にサンプリング調査を実施し、現行iPhoneのユーザーと他のスマートフォンユーザーの両方の間で、iPhone 5への巨大な需要があることを発見した。
調査対象の全ユーザーを概観すると、29%がiPhone、17%が「Android」搭載スマートフォン、28%が「BlackBerry」、残りが他の種類の携帯電話を所有している。
既存のiPhone所有者のうち、94%は別のiPhoneを購入する見込みで、Android搭載スマートフォンに注目しているのは6%にとどまった。一方、Androidスマートフォンの現行ユーザーのうち、42%はiPhoneに乗り換える可能性があると回答した。
現在iPhoneを所有していないVerizon Wireless加入者全体では、55%がiPhoneを購入する見込みで、そのうち74%は特にiPhone 5を待っている。これに対し、AT&T加入者では53%がiPhone 5を待っている。
全回答者のうち、64%は新しい携帯電話を購入する時期が来たらiPhoneを選択する計画だ。さらに60%は、契約が期限切れになったり、現在の携帯電話が故障したりしなくても、iPhone 5を待っているという。
今回の調査は、対象こそ少数の携帯電話ユーザーに限られているが、次期iPhoneに対する累積需要に光を当てるものだ。Munster氏によると、こうした需要は主に、発売まで比較的長期間(通常の1年サイクルに対して、9月にiPhone 5が発売されるとすると14カ月)待たされることによるものだという。
Munster氏はこうした需要をかんがみて、iPhone 5が数字を押し上げ、2011年第3四半期(9月締め)のVerizonのiPhone販売台数がPiper Jaffrayが予測する380万台を上回る可能性があると考えている。また、第3四半期のiPhone全体の予想販売台数2200万台も「控えめな数字となる」可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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