Exposeの以前のバージョンはやや分かりにくかった。動作別に違ったボタンを使うので、あるアプリケーションで開いているウィンドウをすべて表示するには、あれこれ試さないと正しいキーが見つからなかったからだ。Mission Controlでは、開いているアプリケーションが画面の上の部分に表示され、すべての開いているウィンドウのExposeビューが画面の下の部分に表示される。迷う余地はなくなった。ファンクションキーもまだ使えるが(新しく分かりやすいアイコンが新型MacBook Airについている。おそらく今後発売されるMacにもつくだろう)、どのトラックパッドでも、やはり3本指で上にスワイプすれば、統合されたMission Control画面が表示される。マルチタッチジェスチャを使えばMission Controlに簡単にたどり着けるのは、本当によいと思う。何ステップか省略できて、行きたい場所に素早く移動できる。
「Safari」:このAppleのウェブブラウザは、使いやすくするためにいくつか改良が行われ、またマルチタッチジェスチャでページからページへスムーズに移動できるようになった。Safariは、新しく設計されたスクロール方法をサポートしているほか、タップやピンチでのズーム、スワイプによるタブの履歴の表示も可能だ。新しいマルチタッチジェスチャの自然なアニメーションに特に気づくのは、ウェブページを2本指でスワイプすると、スワイプと全く同じスピードでウェブページがスライドすることだ。このアニメーションは主に見た目の改善点ではあるが、ウェブブラウザの戻るボタンをクリックして前のサイトをリロードするよりも、はるかに簡単で洗練されていると感じた。
「リーディングリスト」と呼ばれる新機能は、後で読みたい記事を一時的にブックマークするシステムとして機能する。見つけた記事をすぐには読めないという場合、アドレスバーの左側のプラスアイコンをクリックして、リーディングリストを選択する(シフトーキーを押しながら記事のリンクをクリックすることでも、自動的に記事を追加できる)。いくつか記事が集まったら、リーディングリストに戻って、あらかじめロードしてあったサイトを読めばいい。読み終わったら、「すべてを消去」をクリックすると、その日の記事リストを消去できる。この追加機能は、記事のリンクをブックマークに保存することなく、素早く記録しておくことができて非常に便利だと思う。
細かい点だが歓迎すべき追加機能は、ブラウザの右上に表示されるようになったダウンロードインジケータだ。Lionでファイルをダウンロードすると、ファイルがダウンロードインジケータのアイコンに向かって飛んでいくアニメーションが表示され、続いてダウンロードが始まる。アイコンをクリックすると、ダウンロードの進行状況を確認したり、過去のダウンロードを見たりすることができる。細かい部分ではあるが、メニューの中からダウンロードウィンドウを表示させるよりも、インターフェースデザインとしてはるかに優れているし、ダウンロードの開始もすぐに分かる。
(後編に続く)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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