そのほかのダウンロードオプション:4Gバイトもあるファイルでは、特にブロードバンド接続を利用できないユーザーは、ダウンロードに非常に時間がかかる可能性があることをAppleは認識している。自宅や職場、学校でブロードバンド接続を利用できないユーザーは、Appleの小売店でLionをダウンロードできる。近くに直営店がない場合、Appleは8月にオンラインのApple Store(http://www.apple.com)でLionのUSBスティック版(価格は69ドル)を発売予定なので、それまで待つ必要がある。
マルチタッチジェスチャ:タッチスクリーンを採用したiOSデバイスが成功し、Macノートブックの売り上げがデスクトップコンピュータを上回る中で、AppleがLionでマルチタッチジェスチャを優先するのは当然のことだ。「MacBook Pro」や「MacBook Air」のトラックパッドを使っている人も、デスクトップコンピュータ用の「Magic Trackpad」を使っている人も、マルチタッチジェスチャを活用すれば、マウスで操作することなく、目指す場所に素早く移動できるようになる。「Magic Mouse」でも代替的なジェスチャが使えるので、従来のマウスの方が好きでも仲間はずれになることはない。
ジェスチャの感触もスムーズになったようだ。Appleによれば、これはジェスチャ機能の働きが変わったのではなく、スワイプやズーム、慣性スクロールなどのアニメーションが新しくなったためだという。理由はどうあれ、良い機能だ。
AppleはLionで、スクロールバーという考え方をほとんど時代遅れのものにして、ページのスクロールの概念を再考した。Lionでは、2本の指でスワイプしてウェブページや文書をスクロールできる。文書の動きは、まるで実際に手で動かしているかのようだ。これは、以前のスクロール方法とは異なっている。例えば以前は、スクロールバーを下にスクロールすることでウェブページを上方向に動かしていた。多くの人はこの新しい方法に慣れるのに少し時間がかかるかもしれないが、ウェブページやスクロール可能な文書を「つかんで」動かすことにいったん慣れてしまえば、非常に直感な方法だと思う。とはいえ、スクロールバーが完全に過去のものになったわけではない。Lionでもスクロールバーはページ内での位置を示す目的で表示されており、スクロールしてしまえば消えるようになっているからだ。ほとんど使う必要がなくなるというだけだ。
便利なジェスチャには、前述の2本指でのスクロール、「Mission Control」(後ほど詳述)を表示するための3本指での上へのスワイプ、フルスクリーンアプリケーションを切り替えるための3本指での横へのスワイプがある。こうしたジェスチャはすべて非常に滑らかで直感的であり、(重要なものを覚えてしまえば)習慣化するはずだ。
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