より高性能の「iPad」、解像度2048×1536の9.7インチディスプレイを搭載する通称「iPad HD」に関するうわさが広がっている。この製品は2011年秋に発売予定で、「プロフェッショナル」なユーザーを対象としたものであるという。このうわさの発端は「匿名の情報筋からの話」として報じたテクノロジ系サイトThis is my nextであるが、台湾のニュースサイトDigiTimesも先日、Appleは2011年秋に「iPad 3」の発売を予定していると報じ、うわさが再燃している。
それもいいだろう。うわさはうわさであり、Appleに関する刺激的な小ネタはみな嫌いではないだろう。だが、腰を落ち着けて、このうわさに関して少々論じてみよう。議論を進めるにあたり、ここに5つの疑問がある。
これは、あまり道理にかなった話とはいえず、すでに「iPad 2」を購入した多くのユーザーの気分を害することになるだろう。より大型のAndroidタブレットの販売はまったくふるわず、2011年のタブレット市場におけるAppleの優位を脅かすレベルには程遠い状況にある(「iOS」対「Android」の構図を望む気持ちももっともであるが、この重要局面において、Appleはタブレット端末競争で技術的に先行するのみならず、価格面でも優位に立っているように見える)。
どちらかといえば、Appleは、売れ行きが好調なサムスンの「GALAXY Tab」やBarnes & Nobleの「NOOK Color」のような7インチディスプレイを採用した、現行モデルより小型の「iPad mini」(あるいは「iPod touch」の大型版)を発売する可能性がある。Amazon.comは、Androidを搭載した独自の7インチディスプレイタブレットを近日中に発売すると目されており、そのパーツの多くはサムスンが供給するとうわさされている。そのため、Steve Jobs氏がいかに否定しようとも、「Retina」、あるいはそれに近いディスプレイを搭載した小型のiPadが発売される可能性は無視できない。
また、iPad HDという名称はまったく無意味であることも指摘しておく。「iPad Pro」というAppleの方向性は理解できるが、近い将来(あるいは、2012年3月頃と思われるiPad 3発売で)、「通常版」のiPadも「HD」解像度と高いピクセル密度に対応したディスプレイを搭載するとみられている。よって、HDという名称はすぐに不適切になってしまうだろう。
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