--Facebookとの競争をどう考えているか?
非常に多くの人がFacebookを使っている。また、Androidユーザーの多くがFacebookも使っている。それは大変いいことではないか。グーグルでは2週間前にGoogle+を公開している。「サークル」機能では、誰と交信するかのグループを決めることができる。これによりプライバシーをよりよく制御でき、ウェブへの情報発信をよりコントロールできるようになっている。このアプローチのほうが優れていると私たちは考えている。また、Androidアプリの多くがGoogle+に対応するため、今後Google+をより使いやすくなる。
--ソーシャルウェブとモバイルは今後融合していくのか?
マスコミは1社のみが勝つシナリオを喜びがちだ。しかし、1社のひとり勝ちの方が例外だと思っている。特に情報市場ではそうだ。今後も複数の選択肢はあり続ける。グーグルのアプローチがあり、他社のアプローチがある。それが競争原理だ。モバイルも同じで競争が1社のひとり勝ちを生みだすことはない。ひとり勝ちをするためには選択肢を無くしていく必要があるが、この市場ではそういったことは不可能だし、誰も望んでいない。Androidでも、多くのソーシャルな活動が行われるようになる。今後は、「モバイル」「ローカル」「ソーシャル」の3つが融合していくだろう。
--Androidの競合となるハードウェアマーケットはあるのか?
我々はパートナーに恵まれていて、今後は端末の価格も大幅に下がってくると思っているので、そこについては心配していない。決して起こらないとは言えないが、今日の戦略としてグーグルがハードウェアに投資する必要はないと考えている。
--オペレータはNFC(近距離無線通信)で収益をあげたいと考えているが、NFCがテイクオフするには、どうすればいいか?
まさにグーグルがやろうとしていることだが、まず業界全体の構築が必要になる。ターミナルもアップグレートしなければならないし、ネットワークも速くなければならない。そして端末にはNFCチップが搭載されている必要がある。今後12カ月の間でそれらのことは実現されていくだろう。
--Androidが将来モバイルの共通プラットフォームになった場合、消費者にはどのようにメリットがあるのか?
Androidのメリットは、多くの選択肢があることだ。1つの端末のサイズがすべての人に合うとは限らない。小さい端末が好きな人もいれば、スクリーンの大きい端末が欲しい人もいる。パートナー間でも活発な競争が行われているため、より多くの選択肢を提供できる。また、Androidは非常に強力なプラットフォームであり、最新のアプリをAndroid上で誰にでも提供することができる。
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