グーグル会長、HTCの支援を明言--アップルとの特許紛争で

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉2011年07月20日 10時53分

 Googleの会長を務めるEric Schmidt氏は、Appleと特許侵害訴訟で争っているHTCについて、「Android」の重要なパートナーであるHTCをGoogleは支援していくと述べた。

 ZDNet Asiaの報道によると、Schmidt氏は東京で日本時間7月19日に開催されたモバイル関連のカンファレンスで講演し、最終的にはHTCがAppleに勝つと確信していることを表明したという。

 Schmidt氏は次のように述べた。「Android搭載機器は爆発的な勢いで市場に広がっており、われわれが成功したがゆえに、競合各社は訴訟で対抗している。革新を通じて対抗できないからだ。私はこれについてあまり心配していない」

 HTCが敗訴した場合に資金援助を行う可能性について尋ねられると、Schmidt氏は「では、彼らが負けないよう、われわれもしっかり手を打とう」と述べた。

 Schmidt氏は、この台湾のスマートフォンメーカーをGoogleがどう支援していくのかについて、詳細を語ることは避けた。だが、先ごろHTCと、拡大解釈すれば他のAndroid搭載スマートフォンパートナーすべてに対するAppleの法的勝利ともいえる仮決定が出されたなかで、同氏が支援を明言したことは、パートナー各社にいくらか安心感を与えるものだ。

 米国際貿易委員会(ITC)の行政法審判官は米国時間7月15日、HTCがAppleの所有する主要な特許2件を侵害したという仮決定を下した。この決定はHTCにとって痛手となり、同社の株は台湾市場で7月18日、6カ月ぶりの安値まで下落し、今後に関する不透明感が強まった。

 ITCの全体委員会がHTCに不利な最終決定を下した場合、同社はスマートフォンの輸入禁止措置に直面する可能性がある。ただし、こうした禁止措置が発効することはほとんどない。企業は通常、措置が取られる前に和解に至るからだ。

 さらに重要なことに、問題となっている2件の特許はAndroidにとって不可欠なものと見られており、他の携帯端末メーカーにも影響を及ぼす可能性がある。サムスン電子はすでに、Appleとの特許紛争の渦中にある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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