Googleは、同社が持つ世界規模の強い影響力でFacebookの地位を揺るがすことを期待して、招待制のソーシャルネットワーク「Google+」の門を開きつつある。この生まれたばかりのソーシャルネットワークは、双方向のビデオ会議機能「Hangouts」を提供したり、プライバシー対策を考慮したり(遅ればせながらではあるが)、投稿の編集機能を用意するなど、かなりしっかりした内容だ。しかし、少々失望させられるような決定や不備もいくつかある。
公平を期すために言えば、Google+は公開から数週間しかたっておらず、まだ、数多くのGoogleアカウント保有者の中からユーザーベースを生成している段階だ。ほかのソフトウェアベンダーに対する態度と同様に、Google製品の第1世代にも完全無欠を期待しているわけではないが、Google+を使用しているさまざまな米CNET編集者はこの数週間で、いくつかの不具合や足りない部分を指摘している。米CNETでは、特に不満の声が強いものをここに集めた。
前にも書いたが、また言及しよう。連絡先をサークルに分類するのは、連絡先の数が多いほど大きな手間がかかる。それに設定画面はやぼったい感じがする。多くのユーザーと同様、われわれもそれぞれが数百件もの連絡先を持っているが、初期設定では、サークルの画面に一度に29件の連絡先しか表示できない。選択エリアをドラッグすれば、友だち候補の列を追加表示させることもできて便利だ。ただし作業自体は結局、基本的に1つずつドラッグアンドドロップ操作をすることになる。サークルの中で連絡先の順序を並び替える場合も、同じくらい退屈な作業が必要になる。
初期設定の連絡先表示(下の図)のほかに、一括処理で友だちを割り当てるために、テキストのみのリスト表示も考えられるだろう。われわれはまた、Google+では、複数の電子メールアドレスや所属先を持つ連絡先に印をつけて一元管理する作業を、もっとうまくできるものと期待していた。
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