Ford Motor Companyは、自らの性別が男性ではないという結論を正式に表明した。かといって、同社は女性でもない。Fordは「Google+」ソーシャルネットワーキングサイト上で自らの性別を「other(その他)」に設定している。
これは厳密には正しくないかもしれないが、企業がこうした厄介な問題に直面していたのは、Googleが設計に関して相互に関係のある2つの決定を下したことが原因だった。1つめは、性別が男性、女性、およびその他の3つからしか選べないということである。2つめは、どの性別を選ぶにせよ、それを公開しなければならないということだ。
しかし、それは過去の話になった。Googleは米国時間7月13日夕、公開プロフィール上で性別を隠せるようになったことを発表した。おそらく、ABC News Radio(その他)やAustin American-Statesman(同上)、Chicago Sun-Times(皆さんの推測通り)は今回の措置を知って安堵するだろう。
GoogleのプロダクトマネージャーであるFrances Haugen氏は13日夕の投稿および動画の中で今回の変更を発表し、今週中に有効になる予定だと述べた。「とりわけインターネット上において、性別はデリケートな問題になることがある」(Haugen氏)。
Haugen氏によると、性別を尋ねることは、とりわけ男性形と女性形のある言語ではGoogle+をパーソナライズする上で有効だったという。変更適用後は、性別がプライベートに設定されている場合、「his」や「her」の代わりに「they」のような総称語が使われるようになる、と同氏は述べた。この修正は、Googleがプライバシーに関するデリケートな問題に即座に対応したことを表している。
この変更は、企業にとっても都合が良い。GoogleのプロダクトマネージャーであるChristian Oestlian氏は当初、「われわれは現在のところ、Google+の実地試験でブランドや組織、人間以外のユーザーはサポートしていない」と述べていた。同氏はその後、Googleがアイデアの検証のために使うものを除いて、Google+の人間以外のアカウントを削除すると付け加えた。ほかのGoogle+アカウントが削除される中で未だに存続しているFordは、テストに参加している企業の1つのようだ。
Google+を監督するプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのBradley Horowitz氏はGoogle+上で、「われわれは現在のところ、企業に対して、消費者向けプロフィールを採用しないよう積極的に呼びかけているが、フィードバックには耳を傾けており、将来的に最適化された体験を構築できるように全力を尽くしていくつもりだ」と述べた。これは6月30日の発言だ。Oestlian氏によると、Googleは2011年後半にGoogle+の法人アカウントをローンチしたい考えだという。
このウェブフォームから、個人ではなく「entity」としてGoogle+に参加することを申請できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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