Microsoftは、数カ月間の開発を経て、「Kinect for Windows」ソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした。これは、動きを検知するビデオゲームコントローラを使用するPC用アプリケーションを作成するためのプログラマー向けツールとなる。
無償で提供されるこのSDKはベータ版で、非商用アプリケーションの作成にのみ使用が許可される。しかし、これによってコンピューティングが、ユーザーが音声やジェスチャでコンピュータに指示を与えることのできるナチュラルユーザーインターフェース(NUI)の時代に少し近づいたのは間違いない。
Microsoft Researchでディスティングイッシュトサイエンティストという肩書を持つエグゼクティブであるAnoop Gupta氏は、「このSDKは確かに、それ(NUIの時代)へと人々を導くものだ」と述べている。「コンピューティングがこれまでよりもずっと自然で直感的なものになる時代が来るだろう」(Gupta氏)
このSDKは「Windows 7」で動作し、これを使用して開発者らは、深度センサ、カラーカメラセンサ、4エレメントのマイクアレイからの生のデータにアクセスすることができる。SDKによって、1人または2人分のスケルトンイメージをトラッキングし、ジェスチャに基づくアプリケーションの開発が可能である。また、ノイズ抑制、エコーキャンセル、ビームフォーミングの機能が提供されており、音源を特定し、「Windows」の音声認識プログラミングインターフェースと統合することができる。
Gupta氏は、これらの機能によって開発者の創造性が解き放たれ、PC向けの新しいアプリケーションが生まれることを期待している。同社は米国時間6月15日、マサチューセッツ工科大学(MIT)、ワシントン大学、オレゴン州立大学など複数の大学からのチームを、レドモンドにある同社のキャンパスに招き、これらのチームが24時間以内にどのようなプログラムを作成できるかを知るための「コードキャンプ」を開いた。
「適度な食事とカフェインを提供した」とGupta氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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