米国時間6月1日、D: All Things Digitalカンファレンス(D9)で「Windows 7」の後継OSが披露された。現時点で、新OSは「Windows Phone 7」のインターフェースとタイルスタイルのアプリケーション管理機能をWindows 7に追加したもののように思える。
Microsoftが「Windows 8」という開発コード名を付けたこの次世代OSには、2つの注目すべき特徴がある。まず、Windows 8は、同社がモバイルOSをデスクトップにまで昇格させる初の大規模な試みだ。そして、タッチ操作と親和性が高く、タブレットとデスクトップ、およびノートPCでシームレスに動作する見通しである。
Windowsプログラム管理担当ディレクターであるJensen Harris氏が公開した、このWindows 8プレビュー動画は、確かに感銘を与える内容だ。Windows Phone 7に由来する「アプリケーションタイル」のコンセプトは、大きくて横長のスクリーンにフィットするように拡大された。これは多くの点で理にかなっている。今では、多くのプログラムやウィジェットが、リアルタイムの天気予報や交通情報をデスクトップに常時表示する機能を提供している。しかし、それらのルックアンドフィールをモバイルアプリケーションに近づけることで、最初のコンピューティング体験が「MS-DOS」で動作する「PC-186」ではなく、高性能のタブレットや携帯電話である可能性が高い若年層消費者に、Windowsはより効果的にリーチできるようになる。
Windows 8ではまた、Windows 7のファイル共有ツールを、よりユーザーフレンドリーでタッチ操作に適した外観を持つモバイルインターフェースに融合しているようだ。ローカルやネットワーク上に保存された写真をタップして、簡単にアルバムに追加することができる。おそらく文書や動画、音楽のファイルについても、この機能を利用できると思われる。実際のところ、世界はデュアルインプットのコンピュータを受け入れる段階に達している可能性が高い。デュアルインプットとは、画面上でタップやスワイプ、ピンチなどの操作が行えるのと同じくらい自然にキーボードとマウスも使えることを指す。Windows 8のこうした側面については、間違いなく注視する必要があるだろう。
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