Googleは、そのようなソフトウェアを中央サーバ上で動作させるCitrixのような企業と提携することで、この問題を解決できると期待している。
「Citrixなどの企業が、Chrome OSから仮想デスクトップへのアクセスを可能にし、Adobeのデザインソフトウェアのようなデスクトップソフトウェアプログラムを仕事で頻繁に使うユーザーの力になってくれるだろう。しかし、将来的にはウェブベースのHTML5アプリケーションが、そうした種類のデスクトップソフトウェアまでも置き換えるとわれわれは見ている。例えば『Aviary』スイートからは、従来型デスクトップアプリケーションがブラウザベースのモデルへと変わっていく未来を垣間見ることができる」(Cohn氏)
Ditoの18人の従業員はこの5カ月間、Cr-48 Chromebookを試用している。「Ditoは現在、約80%の作業をChromebookで行うことができる。PCや『Mac』が必要になるのは、『GotoMeeting』やSkypeなどデスクトップアプリケーション特有のタスクを行うときだけだ。2012年までに、その80%が95%に増えると予測している」(Cohn氏)
もちろん、それによってChromebookの面倒な問題も頭をもたげてくる。つまり、ChromebookがPCの代わりでないのなら、IT部門には2種類のシステムをサポートする手間とコストがのしかかることになる。したがって、Chromebookが最初に登場するのが、PCを完全に置き換えられる分野であっても驚いてはいけない。
明らかにそうした最初の場面になりそうなのは、「コールセンターなど顧客サービスが中心の分野だ」とWeinstein氏は言う。
Weinstein氏は、Chromebookがクラウドコンピューティングサービスにも適していると考えている。それはGoogle Appsだけでなく、CRMソフトウェアのSalesforce.comや、給与計算などの人事関連のタスクを手がけるWorkdayにも当てはまるという。
一部の顧客はクラウドコンピューティングを受け入れる準備ができていることを示しているが、販売代理店はそのような顧客をChromebookによって1つ上の次元へ押し上げようと躍起になっている。今や販売代理店を解き放つかどうかはGoogle次第だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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