インターネットイニシアティブ(IIJ)と日本IBMは4月14日、国内の大手、中堅企業向けのクラウドサービス提供において協業すると発表した。
今回の協業は、両社のユーザーが、社内LAN環境や外出先から、スマートフォンやタブレット端末などの「スマートデバイス」を使ってセキュアにプライベートクラウドを利用できる「モバイル向けクラウド環境」の実現を支援するもの。具体的には、既存の業務アプリケーションを安全にスマートデバイスで利用するためのゲートウェイ機能やリモート端末管理機能を提供する、IIJの「IIJ GIO スマートモバイルソリューション」と、日本IBMのプライベートクラウド構築サービスを組み合わせて、個々のユーザーに最適なソリューションを提案していくとしている。
IIJは、国内最大規模のインターネットバックボーンを展開。ネットワーク分野における独自技術のほか、スマートデバイス管理においてもノウハウを持つ。また、日本IBMは、クラウドコンピューティングに必要な仮想化、自動化、標準化を実現するハードウェアやソフトウェア、および高信頼でセキュリティの確保された独自のクラウドサービスを提供している。
両社は、今後、同協業において、プライベートクラウドへのニーズが高い金融機関を主な対象に、企業内セキュリティを保ちながら移動先でも業務を継続できるよう、ワークスタイルの変革を支援するとしている。また、ウェブサイトへのアクセス負荷を分散する「IIJ広域負荷分散サービス」とIBMの国内外のクラウド基盤により、計画停電に備えたウェブサイトのバックアップソリューションなど、さまざまなソリューションを検討し、提供していくとしている。
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