logo

松村太郎が見た新MacBook Pro--1年の技術革新と変わらないもの

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

春の刷新!MacBook Proに早速触れた

  • MacBook Pro 15インチモデル比較

 2月24日、アップルはノートブック型のMacBook Proを刷新した。筆者自身、2010年4月にリニューアルされたMacBook Pro 15インチモデル(Core i7モデル)を使い始めてちょうど1年になろうかというところだった。現状、今のマシンにまったく不満はなかったが、最新のMacBook Proにどういう印象を持つだろうか。まず、MacBook Proがどう変わったかを見ていこう。

外見の違いは1カ所ずつ

  • 新旧のMacBook Proの筐体上の違いを見つけるのは難しい

 新旧MacBook Proの筐体上の違いを見つけるのは難しい。1カ所違いが見られるのは、これまでMini Display Portを搭載していたポートが、最新の超高速インターフェースであるThunderboltポートに置き換わっている点だ。しかしコネクタの形状はほぼ変わらず、ポートの脇に描かれているアイコンがディスプレイから雷に変わっているだけ。

 つまり今手元にあるMini Display Port用のディスプレイコネクタもそのまま利用できる。インテルチップが採用されてから、ノート型Macのディスプレイポートは、DVI、Mini DVI、Micro DVIと乱立してきた。現在はMacBook、MacBook Pro、MacBook Airだけでなく、Mac mini、iMac、Mac ProまでもがMini Display Portに統一された。そしてThunderboltポートでもそのまま流用できるとあって、コネクタをちょこちょこ買い換える必要がなくなったのは正しい姿であり、ユーザーからすればありがたい限りだ。

  • 上が新MacBook Pro、下が2010年発売のMacBook Pro

  • クローズアップしてみると、アイコンのマークの違い程度しかわからない

  • FaceTime HDカメラ

 ディスプレイを開けても、MacBook Proのこれまでの機種との違いを見つけることはできない。しかしこちらも1カ所だけ、ディスプレイ上部に埋め込まれているカメラが、「FaceTime HDカメラ」に変更されている。以前はiSightカメラと呼んでいたはずだったが、HD画質を映し出せるようになった。HD対応のFaceTimeは、Mac App Storeで115円で販売されている。

 FaceTime HDはMacだけが対応してもあまり意味がないので、今後登場するであろうiPadやiPhoneでも、このHD対応のインカメラが搭載されることになるのだろう。なお、このFaceTime HDカメラはUstreamなどのライブキャストも高画質でこなしてくれることが予想される。これについては別途、チャレンジしてみたい。

 外見の大きな差を発見することはできない新型モデルだが、重量の2.54kgやバッテリ駆動時間7時間(最大のワイヤレスインターネット)といったスペックにも変更はない。では一体、どこが変わったのだろうか?

違うのは中身。すべて対策済みSandy Bridgeで出荷

 新旧のMacBook Proのスペックを比較すると、筆者の手元のマシンはIntel Core i7 2.66GHzに対して、新型はIntel Core i7 2.0GHz~2.3GHz。これまでのクロック数の比較で行くと、前者の方が速いマシンに見えるかもしれないが、前者はデュアルコア、後者はクアッドコアと、2倍のコア数となる。

 インテルのハイパースレッディングテクノロジで1つのコアあたり2つのタスクを実行できるため、新モデルではバーチャルに8コアを再現する。さらにスペックでは低いクロックスピードもターボブーストテクノロジ2.0で動的に引き上げて負荷の高い処理をこなしてくれる。2.0GHzモデルでは最大2.9GHz、2.3GHzモデルでは最大3.4GHzだ。アップルによると、旧モデルとの比較で1.6~2.2倍の高速化を実現しているそうだ。

 実際に、iMovieでのちょっとしたHD動画の編集や書き出し、RAW画像の処理などはこれまでにないパフォーマンスを体感することができた。

 この最新のチップセット、実は出荷が危ぶまれていたのをご存じだろうか。インテルは1月31日に、MacBook Proも採用する最新のチップセット「Intel 6シリーズチップセット」のリコールを発表した。SATAポートの速度が時間の経過とともに低下する可能性があり、HDDなどのディスクが遅くなるというものだ。しかし2月24日発表時から店頭で販売されている製品は、この問題に対策済みのものだという。

-PR-企画特集