Googleの検索キーワード連動型広告のランキングは、主に2つの要素によって決定される。広告主が支払ってもいいと考えるクリック単価の最高額と、広告の「品質スコア」だ。品質スコアとは、広告文が、特に検索キーワードとどの程度関連しているかを測る指標のことである。たとえ広告主が高いクリック単価を支払ってもいいと考えていても、広告の品質スコアが低ければ、支払うクリック単価は少なくても品質スコアの高い広告の下に表示される可能性が高い。
しかし、Googleが新しい広告の品質スコアを決定するのには時間がかかる。ユーザーがその広告をクリックする頻度はほかの広告と比較してどうなのか、ユーザーはすぐにGoogleへ戻るのではなく、広告のリンク先のページをしばらく見ているのか、といったことを測定する必要がある。
では、どれほどの時間がかかるのか?Googleは明らかにしようとはしないが、少なくとも数時間は多くの場合でかかっている。
Googleはこの問題に関して、次のような声明を出すだけかもしれない。「Googleの広告システムは、広告の品質を、ユーザーがその広告にどう反応するかに基づいて決定している。このプロセスには少し時間がかかることがある。人気が出たばかりの急上昇クエリの場合はなおさらだ」。もちろん、「少しの時間」という言葉の解釈は人によって異なるだろう。
その時間差が重要であることには、いくつか理由がある。まず、Googleの最優先事項は関連性のあるコンテンツをユーザーに提供することであり、同社は昔から、広告がユーザーのクエリに関連している限り、広告は有益なコンテンツであると考えていることだ。
また、その時間差のおかげで、広告主はGoogle Trendsの検索クエリに便乗することができている。これは報道機関が、急増した検索トラフィックの一部を自らのサイトに誘導しようとして、それらのレポートに執着するのによく似ている。広告主は、ほかの購入者がまだあまりいない流行のキーワードに素早く飛びつくことができれば、比較的低いコストでかなりの量のトラフィックを得ることができ、品質スコアが計算されてページ上から追い出されるまで、それなりの成果を得ることができる。
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