2009年までの薄型テレビは、バックライトにLEDが使われていれば新しいというイメージがあった。しかし今やLEDバックライトは一般的になり、一番注目したいのはLEDの駆動方法だ。
これまで液晶テレビのバックライトには蛍光管を使っていたため、常に点灯しており、この光が液晶から漏れることで、暗いシーンでも、画面全体が白っぽく見える「黒浮き」現象が起きていた。
バックライトがLEDになれば、光を高速に点滅できるので、完全な黒を再現できるというのが利点。この機能を拡張し、シーンの移り変わりに応じて、同一の画面でも、LEDが部分的に点灯しているところ、消えているところを作り、より正確な映像を描く「部分駆動」という機能が、高画質テレビの新トレンドになっている。
東芝「CELLレグザ」は「X2」シリーズでLEDの部分駆動システムを採用している。X2シリーズでは、ディスプレイを512分割し、LEDバックライトの光量を精密にコントロールしている。
直下型ではなく、画面の周辺にLEDを配置したエッジ型LEDを搭載したテレビも多数登場している。利点はパネルを薄型化できること。ソニーのブラビア「HX800」シリーズは、エッジ型LEDを採用し、さらにLEDを部分駆動することで、画面全体の明暗のバランスを整えている。
一方日立コンシューマエレクトロニクスの「Wooo」では「ZP05」シリーズで、発光部分をブロック化させたスリムブロック型のLED「S-LED」という独自の方式を採用。LEDの光の拡散が抑えられるので、より緻密にコントラストを制御できるとしている。
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