これまで、新しい「Apple TV」にはストリーミングメディアサービスが欠けていると批判してきたが、待望の機能を「AirPlay」が実現してくれることをわれわれはずっと願っていた。Appleは米国時間11月22日に新しい「iOS 4.2」とApple TVのアップデートを公開し、これによりAirPlay機能が利用可能になったと発表した。われわれがしばらく使ってみて感じたのは、まだ目標を完全に達成したとは言えないにしても、AirPlayがApple TVで最高の機能の1つになっていくだろうということだ。
AirPlayの背景にある考え方は、iOSデバイスからApple TVにコンテンツを「プッシュ」し、大画面で視聴できるようにするというものだ。音楽、写真、動画などをストリーミングするように設計されているが、現段階では動画機能に制限がある。
Apple TVにコンテンツを「プッシュ」するのは非常に簡単だ。必要なものは、最新版ソフトウェアにアップデートされたApple TVと、iOS 4.2で稼働している「iPhone」「iPod touch」「iPad」で、いずれも同じホームネットワーク上にあることが要件だ。
「iPod」に保存した楽曲などのメディアファイルを再生する。音量コントロール用スライダの近くにある「プッシュ」アイコン(ボックスに上向きの三角)から、AirPlayで利用可能なデバイスのリストでApple TVを選択し、チェックを入れる。これでそのコンテンツがユーザーのテレビで再生される。
これだけだ。Apple TVで再生が始まるまでにわずかに時間がかかるが、それ以外は期待通りに機能する。
iPodアプリケーションで再生できるものなら、ほぼ全てAirPlayと互換性がある。つまり、iOSデバイスに保存した音楽や動画をApple TVにプッシュできるということだ。写真もプッシュできるが、「iPhone 4」で撮影した動画をApple TVにストリーミングできないのは驚きだった。
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