iPodに保存した楽曲に加えて、「Rhapsody」や「Pandora」などの音楽関連アプリケーションも使用できた。楽曲は何の問題もなく再生されたが、サードパーティ音楽配信アプリケーションだとApple TVに「不明なアーティスト」や「不明なトラック」と表示された点だけは不満を感じた。iPodに保存した楽曲については、アーティストおよびトラック情報がApple TVに正しく送信されている。それでも、われわれとしてはApple TVに欠けている主要アプリケーションの1つがPandoraだと感じていたので、Apple TVでPandoraを利用できるようになったのは大きな進歩だ。
現在のところ、われわれが対応を確認できたサードパーティの動画アプリケーションは「YouTube」だけだ。Apple TVにはYouTube用アプリケーションが組み込まれているが、YouTubeの動画を探すにはテレビでブラウズするよりiPhoneを使う方がはるかに簡単なので、AirPlayへの対応はありがたい。
われわれが試してみた音楽アプリケーションのほとんどは問題なく機能したが、現時点で動画アプリケーションの多くは対応していないようだ。「Netflix」「Hulu Plus」「MLB.TV」は機能せず、ほとんどの場合、動画の音声だけがApple TVで再生された(もちろん、Apple TV本体がすでにNetflixに対応しているため、これは大きな問題ではない)。「Vimeo」のようなウェブベースの動画も機能しなかった。さらに、気になっていた読者のために付け加えると、ゲームなどメディア関連以外のアプリケーションも現時点ではサポートしていないようだ(もともと期待していなかったが)。
iOS 4.2と互換性のある機器を持っているなら、AirPlayによって、特にPandoraのストリーミングなど待ち望まれていたいくつかの機能を利用できるようになる。またわれわれとしては、これがAirPlayにとって最初のステップにすぎないことを願っており、今後サードパーティの動画アプリケーションがサポートされるよう期待したい(まずHuluとMLB.TVに対応してくれれば理想的だ)。一方、iOS 4.2と互換性のある機器を持っていないのであれば、AirPlayはApple TVに何ら付加価値をもたらすものではない。
とはいえ、ケーブルテレビや衛星放送の契約を打ち切ろうというのなら、「Roku XD|S」やソニーの「SMP-N100」といった競合機器の方が全体として優れたサービスを提供しており、特にNetflix、「Amazon Video On Demand」、Hulu Plusという強力な3大サービスで強みを発揮する。ただし当然ながら、これらの機器にネットワーク音楽プレーヤーの機能はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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