海外では初代よりずっとコンパクトになった新型Apple TVが売り出されている。99セントでテレビ番組のレンタルができるなど、話題が多いこのデバイスについて米CNET Reviewsがレビューした。デザインや設定、ユーザーインターフェースなどを見た前編に続き、本編ではiTunes Storeの品揃え、AirPlay、映像品質などをチェックしていく。
iTunes Store:iTunes Storeが提供している映画の本数は、全部で約8000本で他より多く、そのうち3500本がHDだ。Appleは、多くの映画をDVDのリリースと同時に提供するというアイデアを推進している。一部のタイトルについてはその通りになっており、「Get Him to the Greek」「Babies」「フローズン」は、9月最終週に米国でDVDがリリースされると同時にiTunes Storeでも提供されたが、「アイアンマン2」はそうではなかった。それでも全体としては、最新コンテンツの多くがiTunes Storeで提供されていると感じるし、用意されているライブラリも大きい。
映画の品揃えが充実している一方で、テレビ番組の品揃えは限られている。まず、現在のところ、大手コンテンツプロバイダはABC、Fox、Disney、BBC Earthの4ネットワークしかサポートされていない。つまり、CBSもNBCも、その他のケーブルチャンネルもないということだ。さらに悪いことに、ABCとFoxの品揃えは完全なものではない。本レビュー執筆時点では、ABCとFoxの人気番組のうち、「Dancing with the Stars」「House」「Modern Family」「Fringe」などは、Apple TVから直接借りることはできない。その一方で、すべてのテレビ番組はHDであり、レンタル代はたったの99セントだ。
コンテンツの不足も、この競争に参加しているのがApple TVだけならば我慢できるかも知れないが、そうではない。Amazon Video On Demand(Amazon VOD)には、すべての米大手ネットワーク(ABC、CBS、NBC、Fox)に加え、いくつかのケーブルチャンネルのコンテンツも用意されており、AMCの「Mad Men」やFXの「Louie」などの番組も見ることができる。もし、ケーブルテレビの契約を完全に捨てるのが目的であれば、Rokuのネットワーク動画ストリーミング製品や、パナソニックのBlu-rayプレーヤー、ソニーのSMP-N100などの、Amazon VODをサポートしている製品を買った方が簡単だろう。
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