「iPhone」のマルチタスキング機能をうらやましく思っている「iPad」ユーザーも、もう待ち望むのも終わりかもしれない。
「iOS 4.2」では、iPhoneや「iPod touch」、iPadのさまざまな機能のアップデートや改善が行われるとともに、バグが修正される予定。公開は米国時間11月12日となる可能性がある。Steve Jobs氏は9月、iOS 4.2を11月中に公開予定と述べており、今週広まったうわさでは、今週末がその公開日とされている。先週には最終版に近いものが開発者にリリースされており、AppleはiOS 4.2対応アプリケーションの承認を既に始めている。
これはいつもの追加アップデートとは違う。少なくとも開発側から見れば、iOS 4.2は、iOSプラットフォームを1歩先に進ませることになる。iOS 4.2の登場で、ついにiPhoneとiPadの歩調がそろうからだ。これまでは、iPhoneとiPadのOS公開の時期が微妙にずれていた。iPhoneのソフトウェアとハードウェアのアップグレードは2010年夏に行われたが、iPadのハードウェアとソフトウェアの登場は2010年春だった。今回のアップグレードで、両デバイスは同じOSを共有することになる。
今回のリリースには、iPadユーザーとiPhoneユーザーが待ち望んでいた重要なアップデートがいくつかある。ほかにも小規模な改善が予想されている。
以下では、iOS 4.2に期待されている機能をわかりやすくまとめた。
「AirPlay」は「AirTunes」をさらに洗練させた機能だ。Jobs氏が9月の記者会見で説明したように、AirPlayがあれば、音楽や動画、写真を自分のネットワーク上のほかのデバイスにWi-Fi経由でストリーミングできる。ストリーミング先には、iPhone、iPod、iPadだけでなく、「Apple TV」も含まれている。Jobs氏の説明によれば、iPadで映画を見ている最中に、一時停止ボタンを押して、AirPlayを起動し、その映画を一時停止したところからApple TVで見ることが可能になるという。
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