MotorolaとMicrosoftが係争中の特許をめぐる対立が、米国時間11月22日に一層複雑化した。Motorolaのモバイル部門はこの日、Microsoftのゲーム機「Xbox」における特許の使用に対して、米国際貿易委員会(ITC)に異議申し立てを行った。
この申し立ては現在保留中だが、ITCによる調査へと発展する可能性もある。
Microsoftの関係者は、同社がMotorolaの申し立てについて現在調査中であり、「われわれは自らの立場に自信を持っており、Motorolaに対してワシントン州西部地区連邦地方裁判所で起こした訴訟とITCへの申し立てを引き続き進めていく」と述べた。
Motorolaにコメントを求めたが、返答は得られなかった。
今回の申し立ては、両社間の応酬において最新の動きだ。Microsoftは2010年10月、Motorola製「Android」端末におけるMicrosoftの特許の使用をめぐってMotorolaを訴えた。この訴訟にはMicrosoftが保有する9件の特許が絡んでいる。
Microsoftは11月9日にも、特許ライセンスの使用料に関する契約に違反したとして、Motorolaに対して特許関連訴訟を起こしている。具体的には、無線ネットワーキングとビデオデコーダに関するMotorolaの特許で、いずれもMicrosoftがゲーム機「Xbox 360」に利用している。ITCへの申し立てを11月22日に報じたBloombergによると、Motorolaの申し立ては、Microsoftが問題にしたのと同じ5件の特許が中心だという。
Microsoftが特許使用料関連の訴訟を起こした翌日の11月10日、Motorolaは、Microsoftが16件の特許を侵害したとして反訴した。この訴えにはXboxも含まれていたが、PCおよびサーバ向けの「Windows OS」や、携帯機器向けのWindowsモバイルソフトウェアなど、他のMicrosoft製品も追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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