Googleの「Street View」撮影車両が意図せずWi-Fiデータを収集していた問題について、米連邦通信委員会(FCC)が調査を開始していたことが判明した。Googleにとっては、法的問題に関する頭痛の種がまた1つ増えたことになる。
The Wall Street Journalが米国時間11月10日に報じたところによると、FCCは2010年に入ってGoogleのStreet View問題に対する調査に着手したが、そのことを最近まで明らかにしていなかったという。今ではよく知られていることだが、Googleは同社のStreet View撮影車両に搭載していたWi-Fi探知機器が、電子メールやパスワードを含むいわゆる「ペイロードデータ」も収集したことを、2010年5月に明らかにしている。Street View撮影車両は本来、問題のないデータだけを収集するためのものだったと、Googleでは述べている。
FCCの具体的な調査対象は不明だが、Googleが意図的にデータを収集していたと判断された場合、通信傍受法に抵触するおそれがある。Googleはデータの収集が故意ではなかったと主張しており、米連邦取引委員会(FTC)は先ごろ、この問題に対して別途実施していた調査を一切の罰則を科すことなく終了させている。
ただしGoogleは依然としてこの問題をめぐる集団訴訟に直面しており、最終的にはこの訴訟の中で、Street ViewのWi-Fiデータ収集プログラムをめぐる情報の大部分が明らかになるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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