カナダ政府は現地時間10月19日、GoogleのStreet View車両によるWi-Fiデータ収集は法に抵触しているものの、意図的なものではなく、「不注意による過失の結果」だったとの見解を示した。同国プライバシーコミッショナーのJennifer Stoddart氏は、この件に関する調査は終了したと考えており、Googleが社内の手続きを見直して「全従業員へのプライバシーに関するトレーニング」を改善し、カナダ国民に関係のあるすべてのデータを削除または隔離すれば、問題は解決されたことになると述べた。
Googleの広報担当者は米CNETへの電子メールで、同社はStoddart氏と協力しており、「すでに述べたように、暗号化されていないネットワークから誤ってペイロードデータを収集してしまったことを、心から申し訳なく思っている。何が起きたかを把握してすぐにStreet View車両によるWi-Fiデータ収集をすべて中止し、速やかに当局に連絡した」と述べている。
Stoddart氏の調査では、Googleのあるエンジニアが規定された手順に従わず、Street Viewコードの設計仕様書を同社の法務担当部署に送らなかったことが判明したという。さらに、このエンジニアは情報の収集に関してプライバシー面での問題があることに気づいていたが、深刻なものとは考えなかったとされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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