始めの段階でGoogle TVを困らせる単一の要素として最大のものは、おそらく価格だろう。Googleとそのパートナーは先週まで、価格についてはコメントしていない。6日午後のLogitechの記者会見で「Logitech Revue」の価格が発表されたが、今週のソニーのGoogle TV関連イベントでも、価格は重要な詳細事項の1つになりそうだ。しかし、インターネット動画配信分野におけるほかの競合企業は、Googleの発表に先だって、熱心な値下げを行っている。
さまざまなオプション機能を備えたRokuのセットトップボックスは、わずか99ドルだ。新しいApple TVも同じ価格である。「Boxee Box」は11月の発売予定で、価格は199ドル。さらに、199ドル前後のBlu-ray Discプレーヤーで、インターネットベースのコンテンツ配信機能があるものがいくつかある。
Logitech Revueは、少し高く299.99ドルだ。同じように、ソニーのGoogle TV向け製品は、同様のHDTVと比べて少し高くなると予想されている。
DVRや毎月の契約料、ゲーム機、DVDプレーヤーに既に支払っている金額を考えると、消費者はそれだけの金額を払うだろうか。消費者の利用パターンが変化する中で、どう考えても、すべての人がそうした製品を手にする必要性を感じるわけではないだろう。それに、費用面や、また別のセットトップボックス(別のリモコンのことではなく)を取り扱う面倒さのせいで、最初は尻込みするユーザーもいるだろう。
一般には、いまだにGoogleと言えば検索だが、ソフトウェア開発の世界に少しずつ踏み込んでいくにつれて、Googleはもっと幅広い企業になってきている。Googleは、人々をインターネットへ導くだけでは満足していない。人々のコンピュータの使い方にも影響を与え、あらゆる段階で世間一般の通念を覆すような企業になりたいと考えている。
Google TVがAndroidほどの成功を収めるには、いろいろなことをうまく収める必要があるだろう。しかし近いうちに、テレビ業界が、説得力あるソフトウェアというカンフル剤を使うことはまず間違いない。
Google TVが第2のAndroidなのか、それとも第2の「Viiv」なのかは、今後数週間でさらにはっきりしてくるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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