てなことでどっちが上だか下だかわからない、上下どちらの向きにしても不自由なく使えるというなんだか意味不明の機能をもったD99、使い勝手を見てみると実はちゃんと考えられているのだ。画面こそ感圧式タッチパネルだが指先操作に特化しており、アクセサリとしてスタイラスペンは付属しない。でもD99を片手で持って指先操作していると、まるで大手有名メーカーの最新ケータイを使っているような感覚になる。あえてペンをつけないのはこうしたイメージ作りにも役立っているかもしれない。
さて初期状態の待ち受け画面を見ると、ディスプレイの中央には何も表示がなく広々とした感じだ。そして画面内の左と下にウィジェットの収納部分が用意されている。左側は自分の好きなウィジェットを待ち受け画面上にドラッグ&ドロップして配置が可能だ。待ち受け画面は3画面あるのでそれぞれ用途別のウィジェットを配置することもできる。また画面下は左右にスライドするショートカットアイコンが並んでおり、こちらにも自分の好みのウィジェットを自由に出し入れできる。
この2つのユーザーインターフェースはそれぞれ大手有名メーカーのものをそのまま採用しちゃっているのだが、1機種に両方をまとめちゃうっていうのは節操がないのか、ユーザーの利便性を追及した結果なのか。おそらくまぁ前者だろうが、これが意外と使いやすいのが困ったものでもある(笑)。なおロック画面ももちろんあの有名スマートフォンをインスパイアしている。
またメニューキーを押すと各アプリのアイコンが4×4個並び、さらに画面の下にはよく使うアプリのアイコンが4つ固定されて配置されている。メニュー画面は左右に指先でスライド可能で3画面。このあたりもあれですな、やっぱりズバリ、iPhoneの影響を受けているのだろうけど、アイコンデザインがチープなのであんまり似ているように見えないのは怪我の功名ってやつだろうか。
なおアイコンのデザインは2種類。D99本体を上下反転させて画面表示を反転させると、アイコンのデザインも2種類が切り替わる。ここでD99の上下反転機能の謎がひとつ解けた!標準状態(背面カメラが上にくる)ではアイコンはシンプルなモノクロデザイン。反転状態(カメラが下にくる)ではアイコンはネオンカラーのカラフルデザイン。自分の好きなアイコン表示に切り替えたい場合は本体を上下反転させればいい、ってことなのだろう。でもそれだったら単純にメニュー画面にアイコン切り替え機能があればいいだけではないのか?機能の意義は見出せたものの、なくてもいいんじゃないの?と思えるあたりが困ったものだ。
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