海外では大型ディスプレイを搭載したフルタッチケータイがトレンドになっている。指先を画面に触れるだけであらゆる操作ができるとあって、老若男女問わずさまざまな世代に受けているようだ。でも画面がタッチパネル、という点では実はトンデモケータイも古くからその機能を実装しているのね。メニュー操作や文字入力を直接画面に触れて行うなんてのは、トンデモケータイでも「お手の物!」な機能なのだ。だがまだまだスタイラスペンを使って操作する一世代前のタッチパネルが主流であり、大手メーカーから続々と登場する最新フルタッチケータイと比較すると、ちょっと古さを感じさせられてしまうのも事実である。
しかしトンデモメーカーたちも負けてはいない。画面の大型化やユーザーインターフェースの改善を地道に行っており、見た目だけでも大手メーカーに負けない製品が少しずつ登場してきている。中でも中国国内シェア上位に位置する天宇朗通のケータイは注目すべきものが多い。今回紹介する同社の「K-Touch D99」も見た目にこだわっただけではなく、使い勝手まで考えられたなかなかいい製品なのだ。この天宇朗通というメーカーだが、実は昔は細々とケータイを作っている中小、いや弱小メーカーだった。数年前までは海外メーカーのデザインを真似た安価なケータイを出すような、どこにでもある中国メーカーのひとつにすぎなかったのである。
ところがトンデモケータイの各社が採用している台湾のプラットフォームを早くから取り入れ、そこから複数のモデルを展開。高画質カメラや薄さなどにこだわりながら次々と新製品を出していくうちに、なんと中国の大手メーカーの地位を脅かすまでの存在になってしまったのだ。今では中国の大手家電量販店でも堂々と製品が売られており、中国を代表する顔ともいえるメーカーにまで成長している。ちなみに2009年にリリースした製品の数はなんと60機種!きちんとした製品をつくればちゃんと成功する、を証明しちゃった例でもあるのだ。
ここまで大きくなった天宇朗通だが、出てくる製品にはやっぱり謎な機能やデザインを採用しているなど、創業時のトンデモな魂は最新機種にも引き継がれているようである。ということで今回は最新の流行を取り入れたのにやっぱりなんだかトンデモだった、てな製品を紹介しよう。
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