でもD99は機能も侮れないぞ。まずカメラは正真正銘の2メガピクセルだ。フラッシュこそないけど、晴天下での写真撮影なら今の時代でも十分実用レベルである。本体背面デザインもカメラとロゴだけというシンプルなものでなかなか美しい。また外部コネクタはこれまた時代の流れに乗ったmicroUSB。トンデモケータイは専用端子が多いだけに、主流のmicroUSBの採用はケーブルをなくしても代替品がすぐ見つかるだけにうれしいものだ。
またメニュー画面を見ると、なんと「Twitter」「Facebook」の文字が!この2大SNSサービスのクライアントを積んでいるのか?実は内蔵ブラウザのショートカットアイコンなのだが、こんなトンデモケータイであってもTwitterでつぶやきができちゃうなんてすごいじゃないか。2G回線で速度が遅いという難点はあるものの、このあたりはさすが中国でシェアトップ争いの戦いを繰り広げている天宇朗通、売れるための機能もきちんと考えられているのね。
さらにJavaアプリとしてOpera Miniも搭載。ってフルブラウザですよ。こんなケータイからもウェブがフツーに見えちゃうなんていいんだろうか?ただしTwitterにアクセスすると画面解像度の関係から閲性はイマイチ。ディスプレイサイズは3.2インチありながらも、画面解像度は縦400ピクセルに対して横は240ピクセル。画面が横表示になれば使い勝手がよくなるのになぁ。またOpera Miniはデータ通信設定がうまくいかずに接続エラー。このあたりの細かい部分はぜひ次の機種で修正してほしいものだ。
てなことで上下反転という謎の機能を搭載しながら、何気に中身やら他の機能は結構すごいD99。だけど本当に将来、宇宙空間でケータイが使えるようになったら世界中のメーカーもこの「上下反転機能」をデフォルトで付けてくるかもしれない。一見すると無意味なこんな機能でも、もしかすると必須機能になる時代がやってくるかもしれないのだ。天宇朗通のそんなチャンレンジ精神にはこれからも期待したい。
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