ネットブックの流行は2007年の終盤にASUSTeK Computerの「Eee PC」から始まったが、2010年に入って出荷台数が減少する前からすでに、ブームは収束しつつあった。2009 International CESでは主役を演じたものの、1年後の2010 International CESではほとんど話題にならなかった。
市場調査会社各社は、2010年に入ってこの点について収集された数値データを分析し、従来型PCと大流行中のタッチスクリーンタブレットの影でネットブックの人気が落ちつつある様子を示すデータを発表している。
Forrester Researchは、この夏に発表した報告書「The US Consumer PC Market In 2015」で、4年後の米国PC市場ではノートPCが42%のシェアで市場トップになり、タブレットが23%で第2位を占め、デスクトップPCが18%でそれに続き、ネットブックのシェアはわずか17%となると予想した。
ネットブックが一夜にして消えてしまうというわけではない。手ごろな価格の小型ノートPCに、「Microsoft Word」(iPadにこれが付属していないことは注目に値する)か、これと同等のソフトウェアが付属したものが欲しければ、手に入れることができる。Acer、ASUS、Lenovo、LGが先日新しいデュアルコアネットブックを発表した。また、「高級ネットブック」に向かうトレンドもある。これは、従来のネットブックより大きなディスプレイを搭載し、コストも処理能力も高いが、実のところ通常のノートPCの領域に侵入しているものだ。
しかし、本当の意味でスマートフォンとノートPCの中間にあたるモバイルデバイスを求める人々にとっては、タブレットが真っ先に思い浮かぶ存在となった。
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