グーグル対Facebook--ソーシャルウェブ戦線の行方 - (page 4)

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年08月13日 07時30分

 しばらく前に、GoogleとAppleがモバイルの世界で衝突する運命にあることが明白になった。このとき秘密主義の社風とプロプライエタリなテクノロジを貫いてきた歴史を持つAppleとは対照的に、Googleはオープンソースを原則とする「Android」ソフトウェアを擁し、「オープンな企業」として自らを位置づけることができた。GoogleとFacebookの対決はそれほど簡単にはいかないだろう。両社ともソーシャルメディアのプライバシーに関して失態を犯した過去があり、どちらが利他主義的な企業かを決めることが難しくなっているだけでなく、この一か八かの無鉄砲な旗取りゲームには広告売り上げという賞品がかかってもいる。また、検索アルゴリズムと同様に、広告事業もGoogleが厳重に管理し続けているものだ。この分野に関しては、オープン主義は機能しないだろう。

 それとも、機能するのだろうか。先週Facebookが、往年のライバルであるFriendsterが保有していた18件のソーシャルネットワーキング関連特許を買収したというニュースが流れた。Facebookがこれらの特許を行使する道を選択した場合、ソーシャルネットワーキングの世界だけでなく、潜在的なライバル候補(理論的にはGoogleを含む)が製品に同様のアイデアを実装するケースにまで、Facebookの支配力が強まる可能性がある。

 Facebookが直近に自ら取得した特許(「ニュースフィード」テクノロジに関連する特許)がニュースに出たとき、一部の業界評論家は、当該のテクノロジは今後もウェブ全体の財産であり続けるべきだとの考えから、Facebookの動きを反競争的だと非難した。AppleのiPhone帝国とは対照的に、Android OSでオープンなテクノロジを支持するGoogleのやり方は、一定の成功を収めているようだ。Facebookがソーシャルネットワーキングというアイデア全体の特許を取り、所有権を主張するようになってくれば、同じ議論が蒸し返される可能性もある。

 しかし、これはGoogleがOpenSocialでFacebook Platformに狙いを定めたときには成功しなかった戦術だ。その戦術を復活させても同様に失敗に終わるかもしれない。

 この勝負の行方を予測してみてほしい。もちろん、まだ予測していなければの話だが。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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