Facebookは米国時間6月2日、開発プラットフォームの「かなりの部分を」オープンソース化すると発表した。Facebookはリリースの中で、これが「まだ最初の一歩」に過ぎず、開発者が「多用されているメソッドおよびタグ実行の大半と『Facebook Platform』を稼動させているコードの大部分に」オープンソース技術を見出すことができるだろうと語った。その多くはCommon Public Attribution License(CPAL)の下で、また残りはMozilla Public License(MPL)の下で、ライセンス提供が行われる。
これまでは「fbOpen」のコードネームが付けられていたが、正式名称は「Facebook Open Platform」となる。
Facebookは、オープンソース化に踏み切った理由に、開発者からの強い要求を挙げている。また、いまや特に開発者が、Facebook Platformとも対抗する、完全にオープンソース化された「OpenSocial」を手にしている以上は、開発者に耳を傾けるほうが、Facebookにとっては利点となる。
今回のリリースには「開発者がFacebook Platformへの理解を一層深め、ツールを構築して、開発結果を共有するのを支援するため、われわれはシステム全体の強化を図り、開発者がより良質のアプリケーション構築を進められるようにしていく。これはFacebookユーザーにとっては、より豊かなエクスペリエンスへの移行を意味する」と記されている。
Facebookは先週、(開発プラットフォーム向けオープンソースプロジェクトに関する)うわさが流れたのを受けて、オープンソース技術の検証を進めていく方針を明らかにしていた。
オープンソース技術の統合は、その発表後にソーシャルメディア業界を大きく変えることになったFacebook Platformの、約1周年を記念して実施に至る。Facebookは、リリースの中で「Facebook Platform上で2万4000以上のアプリケーションが誕生し、新たなソーシャルエクスペリエンスの構築に40万人以上の開発者が携わった、なかなかの1年であった。われわれのディレクトリには、毎日およそ140のアプリケーションが加えられており、ほぼすべてのユーザーが、少なくとも1つのアプリケーションを追加している。この結果を謙虚に受け止めていきたいが、非常に興奮を誘う反響が見られて喜んでいる」とも述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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