グーグル対Facebook--ソーシャルウェブ戦線の行方 - (page 2)

文:Caroline McCarthy(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年08月13日 07時30分

 これまで何度も書かれているように、Googleは何年も前からソーシャルネットワーキング分野への進出を試みており、失敗を続けている。Waveは公開当初、コミュニケーションに革命を起こす可能性を秘めたものとして大々的に宣伝されたが、新たな失態にすぎなかった。一部でTwitterキラーになる可能性があると言われていた「Google Buzz」もプライバシーに関する懸念が原因でほぼ一瞬にして壁にぶつかった。このプライバシー問題は技術的には容易に修復できるものだったが、Google Buzzのイメージは恒久的に傷ついたかもしれない。「Google Friend Connect」と「OpenSocial」アプリケーションプラットフォーム製品は、Facebookの開発者向けイニシアチブを模倣した二流品という印象を与えた。こういった製品は反動的なものであり、革命的なものではなかった。

picture2

 Googleの次のFacebook対策と言われている「Google Me」の評価はまだ定まっていない。Google Meがうまくいかず、Googleがソーシャルメディア分野で失敗を繰り返すという可能性もわずかながらある。そして、一部の専門家は今後も失敗が続くかもしれないと推測している。その場合に備えて、Googleはちょっとした代替計画を準備しているようだ。それは、大きな成功を収めた企業とFacebookの結びつきの一部を弱めるという計画である。

 例えば、GoogleはZyngaに1億ドルもの投資を行っている。ZyngaはFacebook開発者プラットフォーム上で最も大きな成功を勝ち取った企業で、大人気のソーシャルゲームを多数抱えている。ZyngaはFacebookに大量のトラフィックを誘い込んでいて、Facebookの広告スペースを最も多く購入している企業でもある。にも関わらず、ZyngaとFacebookの関係は長い間冷え切り、両社は最終的に5年間の休戦協定、いや「戦略的関係」に合意することになった。その上、先週にはGoogleがSlideを買収したことが報じられた。Slideは「Facebook Platform」上で早くから成功を収めた企業で、「SuperPoke」アプリケーションを通して、「ソーシャルグラフ」が実際にどれほど強力なものなのかを証明した。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]