FTCは予想通り、CPUをめぐる長年の問題の先を見て、グラフィックスチップ市場についても対応した。
これまでのIntelに対する独占禁止法訴訟はCPUの販売慣行が中心だった。CPUは、IntelとAMDが何十年間も小競り合いを続けている分野だ。しかし、FTCは2009年12月の告訴状の中で、Intelがグラフィックスチップ市場での反競争的な慣行に関与していると主張し、IntelとグラフィックスチップサプライヤーNVIDIAの法廷争いにも実質的に介入している。
FTCは8月4日、IntelはPCI Expressバスと呼ばれる重要なインターフェースを「グラフィックス処理チップの性能に制約を与えない方法で」最低6年間維持しなければならないと述べた。FTCは、NVIDIAなどの企業が「補完的で、潜在的な競争力を持つ製品」を提供できる道を開きたいと考えている。
Intelは現在、独自のグラフィックスをCPU上に移しつつある。そうすることで、NVIDIAやAMDなどの競合企業は、Intel製CPUに取り付ける「ディスクリート」(分離した)グラフィックチップを提供せざるを得なくなる。AMDは、Intel対応CPUと自社独自のGPUを一緒に提供できるという独自の立場にある。NVIDIAはIntel対応CPUを製造していない。
NVIDIAは4日に次のようにコメントしている。「NVIDIAは、Intelによる継続的かつ世界規模の反競争的行為に対処する、FTCの措置を支持する。この業界により競争的な環境をもたらす措置はどれも、消費者にとってプラスとなるものだ。2010年にIntelに対するわれわれの訴訟がデラウェア州の裁判所で審理される際に、Intelの行為がさらに調査されることを期待している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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