ソニーと凸版印刷、KDDI、朝日新聞社は5月27日、電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立することで基本合意したことを発表した。新会社は7月1日に設立する予定で、他社にも参加を呼びかける。
新会社は年内に事業会社に移行し、書籍、コミック、雑誌、新聞などを対象とするデジタルコンテンツ向けの共通配信プラットフォームの構築および運営を担う。事業内容は、出版および新聞コンテンツの収集、電子化、管理、販売、配信、プロモーションで、これらに必要なシステムの企画、開発、構築、提供も行う。
4社は今後、年内のサービス開始を視野に協議を進める。また、共通配信プラットフォームはオープン性を特徴とし、様々な端末にコンテンツを提供する考えも示している。
4社は国内最大級の電子書籍配信プラットフォームの構築を目指すとしている。
日本電子書籍出版社協会代表理事で、講談社副社長の野間省伸氏は「企画会社が設立されることをきっかけに、私ども出版社の進める電子書籍がより早く、読者の皆さまのお手元に届く形が作られれば幸いです」とコメントを寄せており、小学館や集英社などからも設立趣旨に賛同を得ているとしている。
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