さてと、ようやく電源を入れてみよう。外見はビジネスツールっぽくカッコイイ風貌だが、中身と言えば一般的なトンデモケータイとほぼ同じ、3×4のアイコンが並ぶおなじみのユーザーインターフェースである。ま、中のソフトウェアまでも独自に設計するほどの資金も時間もないってのが実情なのだろう。せっかくフルキーボードを備えているのだから、スマートフォンOSを採用するのも悪くないのだけどね。
機能としては大したものは搭載していないが、各アプリのデザインは凝ったものも多いようだ。ビジネス系アプリの入っている「Organizer」フォルダを開き、各アプリを起動してみると端末の外観に合わせたかのようなシンプルなアプリのデザインを見ることができる。やっぱりビジネス層をターゲットとしているだけに、このあたりはこだわりを持って仕上げているのだろう。
ところがやっぱり「トンデモ」な部分を発見!世界地図の上に各国の時間を見ることができる「World clock」を起動してみると、世界地図が超テキトーだ。なんてったってまずは日本がない!そしてオーストラリアがかなり上にあるし、インドやヨーロッパに至ってはすべてがつながったひとつの大陸になってしまっている。適当なアメリカ大陸の左にある小島の群れはいったいなんだろう?世界地図なんてどっからでも適度なグラフィックデータが入手できるはずなのに、ここまでテキトーだとするとこれは関係者が片手間で描いたに違いない。他が完璧だけに、この地図のいい加減さは際立って目立っちゃうぞ。
まぁちょっとくらいトンデモ度合いがあったほうが、今回のこのTECNOのケータイの魅力も増すってものじゃないだろうか。見た目さながらにかっちょいいトンデモケータイってのもたまにはあってもいいんじゃないだろうか?実用性度の高いフルキーボードを備えているだけに、このボディそのままにAndroid OSなんて搭載した製品が将来ぜひ出てきて欲しいもの。トンデモケータイだって侮れない製品が意外とあるものなのだ。
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