では端末本体のほうを見てみよう。メタリックなボディはプラスチック製ではなく本当に金属の素材を使っている。そのため小ぶりながらも若干の重量感があり、高級な文具のような印象を受ける。そして整然と並ぶQWERTYフルキーボード、その上にはSIMカード1/2の発信ボタンや切断ボタン、十字方向キーなどが整然と並んでいる。ディスプレイ上の「TECNO」のロゴはちょい微妙だが、正面から見る限りこれは結構高価格で高機能な上位機種と誰もが思える仕上がりだ。
QWERTYキーボードをよく見てみると、バックライトで文字が光るため暗闇でも使いやすい。またキーそれぞれは適度なクリック感があるためタイプミスもなさそうだ。最下段の左右の幅広なキーはShiftキーであるため、大文字と小文字の切り替えも簡単である。この手の製品はたいていキーボードが使いにくく、見掛け倒しのものが多いのだが、このTECNOの端末はしっかりしたキーボードを備えているのだ。すなわち本気でビジネス層をターゲットにした製品であるのだろう。
一方、背面はシンプルなつくり。1.3メガピクセルと表示されたVGAカメラを上部に備え、その横にはスピーカーのスロットがあいている。また電池カバーは金属製でメーカー名が刻印されている。電池カバーを開けてみれば、メモリカードスロット、SIMカードスロット[1]、SIMカードスロット[2]がこれまた整然と並べられており、内部のレイアウトまですっきりさせているのは狙ってやっているのだろう。ここまで内部のデザインまで綺麗なケータイは大手メーカー製でもなかなか見られないものだ。
ちなみに待ち受け画面のスクリーンセーバーにはアナログ時計を表示できる。これがまた結構上品な雰囲気で、これなら無名メーカーであるTECNOがヨーロッパのケータイショップ店頭で販売したとしても、意外と人気が出るかもしれない。なによりも「テキスト」文化=フルキーボードでショートメッセージをガンガンに打ち合うヨーロッパのケータイユーザーにとって、QWERTYキーボードは必須のもの。見た目もこれだけよければ、一般ユーザーはもちろんビジネスユーザーも仕事の道具として選んでくれそうである。
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