1つのサーバから次のサーバへとメッセージを転送したり、スイッチを使ってさまざまな信号をルーティングしたりするのではなく、Lightfleetの各サーバノードはほかのすべてのノードに信号を伝えることが可能だ。そして、各ノードはほかの全ノードのトランスミッタが送信した信号を受け取ることができる。
従来の信号発信は、配達人を使ってマンハッタン中に荷物を届けるようなものだ。「Ferrari」に乗ろうが「Pinto」に乗ろうが、交通渋滞の中で移動できる速度には限界がある。また、たとえ複数の自動車を有していたとしても、配達速度はそれほど上がらない。その上、すべての荷物を分類するという厄介な仕事がある。
一方、Lightfleetのアプローチは、屋上から屋上へと信号を送ることによってメッセージを届けるのに似ている。
技術的な側面を説明すると、レシーバは小型ビデオカメラのような役割を果たし、入ってくるすべての光信号を捕らえる。こうすることで、デマルチプレクサと呼ばれるものが、それらの信号を多数の1と0に変換できるようになる。
もちろん、信号発信に光学技術を使ったのはLightfleetが初めてではない。光ファイバも、移動速度がほかのほぼすべてのものより速いという光の性質を利用している。しかし、光ファイバでも、信号を1つの地点から別の1つの地点へと送信することしかできない。Lightfleetのアプローチでは、各ノードが32のノードすべてと同時に通信することができる。
(一方、IntelはPCをあらゆる種類の周辺機器に接続可能な「Light Peak」というテクノロジを提案している)
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