ではV12をパッケージから出してみよう。トンデモケータイは箱から出してみたら「ガーン、パッケージ写真と全然違うぞ。責任者出て来い!」とショックを受ける製品が多いのだが(これはこれで困りモノである)、V12はちゃんとイラスト通りに丸みを帯びたスタイリッシュな製品であった。色はせっかくなのでピンクをチョイス、派手すぎでもなくシックでもなく適度な色合いだ。前面には最小限のキーしかなく、しかもディスプレイ下の真ん中のボタンは真珠が埋め込まれているかのようでもある。
側面にはシルバーのモールドがいいアクセントを出している。裏の電池カバーにはOZZOのメーカー名とちょっとしたデザイン、そしてDIGITAL CAMERAの表示。無理に何万画素とか表示せず「カメラ」と書いてあるあたりもIT機器というよりアクセサリっぽくていい感じではないだろうか。実際、背面のデザインや表記にまで気の回らないトンデモケータイが多いんだよなぁ。普段目にすることの少ない背面までに気配りを利かせるなんてなかなかやるなOZZO!
本体の厚みは14mmほどだが、楕円のデザイン効果のおかげか手に持ってみるともっと薄く感じられる。薄型の名刺ケースくらい、数ミリくらいに感じられるから不思議だ。電池カバーをはずしてみればSIMカードスロットが2つと大き目のスピーカーが見えてくる。音楽を聴くときなど結構いい音が出るんじゃないだろうか。また上方のカメラを見ると、側面にはフラッシュが内蔵?トンデモケータイは実はカメラフラッシュを搭載している製品はごくごくわずかで数えるほどしかない。ファッショナブルなだけではなく、さりげなくこんなところに他社と差別化する機能を載せてくるあたりやはりOZZOは「他とは違う」ってことを意識しているんだろう。
なおパッケージ内にはACアダプタやUSBケーブルなどが入っているが、汎用品であり本体の美しさとマッチしないのが残念。付属のスタイラスペンは韓国製フルタッチケータイでは一般的な細身のリップスティックタイプでこちらは悪くない。ストラップも入っているが質感とカラーリングがやや中途半端で、さすがにここまでは気が回らなかったようである。まぁアクセサリまでが完璧だったらそれこそ大手メーカーは真っ青になってしまっただろう。
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